彫刻に適した材料

電動彫刻刀　彫る・削る・剥がすが簡単

彫刻に適した材料

用途	適した材料	特長他
鎌倉彫	桂（かつら）朴（ぼく）	現在９９％は桂を使っています。しかし太くて質の良い桂の木はだんだん少なくなってきていて、少し幅が広くなるだけで値段が跳ね上がって高くなります。将来は、２枚の木をはぎ合せたり、外国の類似した木を使うようになっていくかも知れません。鎌倉彫に使う木地は原則として柾目取りしています。いわゆる、狭い意味での木彫りでは朴の木を使う場合が多いようです。しかし、木彫り用として一般的に鎌倉彫用に比べてかなり質が劣るので（板目取をしていたり、はぎ合わせをしているものが多い）、できれば、鎌倉彫用の木地を使いたいものです。
能面	檜（ひのき）	檜といっても産地によってまるで材質が違います。やはり木曽檜が一番です他の産地のものは木目が粗かったり、ものすごく硬かったりします。木曽檜は非常に目が細かく、柔らかくて彫りやすいです。あまり小さい作品には、欠けやすいので難しいところもありますが、面のように作りが細かくなくて軽さを必要とするものには最適です。檜の唯一の欠点はヤニが多い事です。ヤニをそのままにして胡粉を塗ってしまうと、後でしみが浮き出てきます。ヤニどめの方法はいろいろあるようですが、なかなか決定的なものがなく、面師の苦労するところです。
神楽面獅子頭	桐（きり）米ヒバ桂（かつら）樟（くすのき）	桐は大変軽いので、動きを必要とする場面に使うものを彫るのには適しています。ただ、桐は目が粗く、木肌がかさかさしていて、檜のようにきれいに彫るのは困難です。他に面に使える木材としては、米ヒバ、桂、樟等があります（ただし、檜より比重が重いのでこれらの木を彫って、実際に使える面にするには、かなり薄く彫らなければなりません）。練習用にはジェルトンなどという大変や柔らかくて彫りやすい外国産の木もあります（耐久性が劣る、大きな木が手に入りにくいという欠点があります）。かさかさしていて、檜のようにきれいに彫るのは困難です。他に面に使える木材としては、米ヒバ、桂、樟等があります（ただし、檜より比重が重いので、これらの木を彫って、実際に使える面にするにはかなり薄く彫らなければなりません）。練習用にはジェルトンなどという大変や柔らかくて彫りやすい外国産の木もあります（耐久性が劣る、大きな木が手に入りにくいという欠点があります）。
仏像		昔からいろいろな木が使われてきましたが、壇像といってもともとは白檀で彫られたものです。しかし、日本では白檀がとれないので、擬似材が使われました。飛鳥時代の仏像は日本でとれる香木という事で、樟が良く使われたようです。平安時代以降になると檜が仏像材としては最も一般的に使われるようになります。その他、榧、桂、桜等も使われました。
	白檀（びゃくたん）	非常に高価です。目が緻密で硬く、大変細かい細工ができます。小さな仏像向きです。大変良い匂いがします。
	檜（ひのき）	仏像を彫るのに最も一般的な木材です。素直な材質で柔らかく彫りやすいです。欠けやすいので、小さな仏像を彫るのは難しいです。中位の大きさの仏像に適しています。年月が経つと、茶がかった良い色になってきます。穏やかな芳香があります。
	榧（かや）	やや硬めで彫り肌は白檀に似ています。細かい細工もできるので、小～中位の仏像を作るのに向いています。色は黄色がかっています。特有の芳香があります。
	樟（くすのき）	普通の硬いで、目は粗く交錯しています。大木があるので大きな作品向きです（木目が強く表れているので小さな作品には向いていないかも知れません）。強い芳香があります。ノミで叩くとえぐれる事がありますので、注意を要します。
	桂（かつら）	普通の硬さで、目は細かく、非常に彫りやすいです。他の木に比べて入手しやすく、価格も安く、小さな作品から大きな作品まで作れます。仕上がりの色は白檀に似ています。
	桜	目は緻密で、細かい細工ができます。硬いので、中～上級者向きです。
	米檜	性質は檜に似ているが檜よりやや硬く、重いです。硬いので檜より細かい細工ができ価格も檜より安いです。脂気が大変強いので、能面には向かないようです。
	米ヒバ	性質は檜に似ているが檜よりやや硬く、重いです。硬いので檜より細かい細工ができ彫りやすく、価格も檜より安いです。ややくせのあるにおいがします。年月が経つと黄色くなってきます。
	黄楊	大変硬く目が緻密なので細かい細工ができます。大きい木は少ないので小さな作品向きです。
	欅	大変に硬いので中～上級者向きです。
	姫小松	柔らかくて彫りやすく、価格も比較的安いので初心者向きです。
	一位	やや硬く目は緻密です。小さな作品向きです。